池田


《感想》
 我々新潟大学農学部畜産製造学研究室は本会場においてFOOMA 2009アカデミックプラザの一環としてポスター発表並びに西海先生の口頭発表を行いました。
 私の方は就職活動により東京に行くこともあり、FOOMA 2009に参加させて頂きました。
  この日、東京には2年振りに行ったのですが、人の多さと蒸し暑さには大変驚かされ、複雑な公共交通機関に慣れるには大変苦労をさせられました。
  さて、今回の【FOOMA 2009】に参加する目的に関して記させていただきます。
 ・様々な企業の流通システム機材や検出機器、加工機器等を見学することで、現在の研究だけでなく、将来企業に入った際にこれらの情報を活用できるようする。
 ・他大学の研究内容を学ぶことで自らの研究に活かせるポイントを模索し、また見聞を広める。


《ポスターのプレゼンに関して》
アレルギー関係に関しての知識が乏しかった為、はじめは非常に憂鬱でした。
しかし、実際始まってみるとお客様の多くはアレルギーの低減化よりも機械技術や応用した食品に関心を寄せる方がたいへん多く、講義、論文、就職活動で得た情報を用いて十分に説明する事が出来ました。
また、製粉会社様の多くが超高圧を用いた小麦粉のアレルギー低減化に高い関心を寄せていたが、小麦自身は水分含有量が少ないこともあり厳しい現状がある。
しかし、一度水溶し、低減化した後に乾燥を施せば実現するのではないかと思った
(栄養分の分離、流失は免れないが……。)


《他大学の発表》
時間の関係上、集中的に見て回ることが出来なかったのですが、どの大学さんも同じ【食品】というテーマで
研究を行っていても、理工学系(機械、電気電子、材料)、農学系(製造開発、品質管理、衛生、流通、
成分同定)、医学系(介護福祉)と様々なアプローチを行っていることに気付きました。

私自身、最も興味を抱いのは、やはり類似した研究を行っている前橋工科大学の
『高圧を利用した食品の機能性強化技術に関する研究』でした。
詳しい内容、メカニズムの理解には及びませんでしたが、《玉葱》をサンプルとし、高圧処理を用いることでDPPHラジカル活性消去に成功し、抗酸化活性の高い玉葱を作り出すことに成功したとありました。

このように畜産加工品だけでなく、農産物にも酵素化学的観点から超高圧で【食】の
高付加価値化を行うことに興味を
抱きました。

《最後に》
初めに記した目標の達成に関しては、今後の自身の行動、考察に依存しております。
ただ、今回初めて学外の研究会に参加し、多大な刺激と知識を得られました。
 今後は自ら積極的にこのような催し(フォーラム、シンポジウム、エキスポ等)に参加し、見聞を広げるとともに、未だレベルは及ばないにせよ発表への意欲も抱きました。

 最後となりましたが、今回FOOMA2009に参加させてくださりありがとうございました。



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